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細胞に酸素や栄養素を運ぶ毛細血管の形成を促すタンパク質を、 名古屋大大学院医学系研究科の高橋雅英教授と 室原豊明教授らのグループが発見しました。 2月10日付の英科学誌「ネイチャー・セル・バイオロジー」 (電子版)に発表しました。
このタンパク質を制御することで、がん細胞など病的な細胞の 増殖を食い止める治療薬の開発が期待されます。
がん細胞などが増殖する際、細胞の成長に必要な酸素や栄養素を 得るため組織内に新たな毛細血管が多数形成されます。
血管は血管内皮細胞と呼ばれる細胞が集まってできるが、 その細胞の集まりを促すメカニズムは分かっていませんでした。
高橋教授らは3年前、がん細胞の他の組織への転移に 重要な働きを持つ「ガーディン」と呼ばれるタンパク質を発見しました。
今回、このタンパク質が血管内皮細胞の中に多く含まれている ことに着目し、毛細血管の形成に何らかの関係があると推測しました。
遺伝子操作してガーディンを欠損させたマウスで、目の網膜や 脳などの毛細血管が形成される状況を解析したところ、 正常なマウスより4割近く毛細血管が減少したことを確認しました。 ガーディンが、毛細血管形成の決め手になっていることを突き止めました。
高橋教授は「ガーディンの働きを止め、血管内皮細胞の動きを抑える 薬物が開発されれば、がん細胞の増殖を防ぐほか、毛細血管が 異常に増え失明にも至る糖尿病性網膜症などの治療に応用できる」 と話しています。
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