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抗がん剤効果、たんぱく質が左右…肺がん治療で2種確認

  2008年02月23日(土)

抗がん剤効果で2種類のたんぱく質を確認

肺がん手術後の抗がん剤治療で、効果の有無を決めると見られる
2種類のたんぱく質を、東京医大第一外科の加藤治文教授らが
突き止めました。この研究論文は英国の医学誌の電子版に
掲載されました。

転移がない早期がん(病期1期)は、手術により根治が
期待できますがが、再発も多く、手術後に経口抗がん剤
「テガフールウラシル(UFT)」を服用する治療が
普及しつつあります。

しかし、食欲不振などの副作用があり、治療効果を
予見できる指標を探しました。

研究グループは、がん細胞の転移などに関係するミオシンと
ビメンチンという2種類のたんぱく質に着目しました。

1995〜2001年に病期1期の肺がんで手術を受けた患者のうち、
UFTを2年間毎日服用した人と、飲まなかった人の計90人の
がん組織を分析しました。

その結果、両方のたんぱく質が少ない(組織染色で陰性)患者は、
UFTを服用してもしなくても全員が5年後も生存。
抗がん剤を飲む必要がないことが分かりました。

一方、両方のたんぱく質が多い(陽性)患者の5年生存率は、
UFTを服用した群が50%、無治療群が31%で、
抗がん剤の効果が認められました。

肺がん死者は年間約6万3000人で、がんの中で最多です。
両方のたんぱく質が少ない人の割合は約1割とされます。

加藤教授は「無駄な治療を避けられれば、患者は無用な副作用で
苦しまないで済むだけでなく、医療費も削減できる」
と話しています。

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